Smiley face
「ワクワクつながる祭典2024」のフィナーレで、参加者と共に歌う「きょうだい児チーム」の3人(左)=2024年3月23日、横浜市中区の大さん橋ホール、上野創撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 障害や病気のある兄弟姉妹がいる中高生4人がチームを作り、発信を始めた。横浜市の横浜大さん橋ホールで3月23日にあった催しでは「きょうだい児チーム」として歌やダンスを披露。家族への愛情とともに、つらかった思いを舞台にぶつけ、躍動した。

 障害や病気がある子どもがいると、親の関心はどうしてもその子に向きがちになる。「きょうだい児」は、寂しさや孤独を感じたり、我慢が多くて気持ちを出しづらくなったりしがちだ。また、家族のケアを将来的に担う責任を過剰に感じ、独り立ちや自分の家庭を持つことに躊躇(ちゅうちょ)してしまう課題も指摘されている。

 ミュージカルなどの公演を子どもに届ける活動をするNPO法人「心魂(こころだま)プロジェクト」(横浜市)は、そうしたきょうだい児に表現の場を設けようと考えた。同NPOの有永美奈子さんは「ステージで主役となり、思い切り表現する体験を通じ、自分たちの可能性に気付いてほしい」。参加を募ったところ、宮城や愛媛など全国から女子中高生4人が応えた。

 有永さんがきょうだい児チー…

共有